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日本でもヨガを実践することが一般的になってきた今、ヨガのエクササイズ的な要素以外である、心や思考に作用する「ヨガの教え」に興味を持つ方も増えています。

この連載では、ヨガの教え=ヨガ哲学を体系的に学べる『ヨーガスートラ』を、ヨガインストラクター養成校の講師・インストラクターたちが解説していきます。

瞑想の深め方

前回は八支則の6・7・8番目、瞑想の3段階「サンヤマ」についてお話ししました。
今回は瞑想の深め方について読み解いていきましょう。

第3章6節
タッシャ ブーミシュ ヴィニヨーガハ
サンヤマ(瞑想の3ステップ)の深まりには、YOGAの修行レベルに応じます。

ヨーガ・スートラ(やさしく学ぶYOGA哲学ヨーガ・スートラ参照)

瞑想を深めるには、日々のヨガが大切

ヨーガ・スートラでは「瞑想の深まりはヨガの修行レベルに応じる」と記されています。

例えば、作り置きのおかずを温める場合、もう一度お鍋で温め直す人もいれば、電子レンジでチン!と温める人もいます。同じ「温める」という行為ですが、プロセスが違います。

私たち現代人は、何かを温めることについつい電子レンジでチンするように、すぐ出来る!ということに惹かれてしまいそうですが、何事も一日にして成らず。つまり「瞑想への道も一日にして成らず。」なのです。

「瞑想って難しい・・・なんか私にはできなさそう?」と、思っていませんか?

今の時点で諦めたり、肩を落とすのは早いですよ。

例えば、頭が高速回転でヒートアップしている時に「深呼吸して一息」すると、一旦リセットされ少し落ち着きますよね。これが瞑想の入り口です。

実は、即効性のある瞑想

一呼吸することで、気持ちがリセットされるとしたら、瞑想はすごく即効性がある、一瞬で効果を感じられるということに気づきます。

「一呼吸」という誰でも今直ぐにできることで、瞑想は深まっていくのです。

「一呼吸おく」を意識的に行っていくと、次は「自分の考えや感情」に気づくのが上手になります。

例えば
「あ、私今イライラしてる」、「うれしすぎて、浮足立ってる」、「なんか、さみしい」など。

次は「今、イラッとして態度に出そうとしたな」、「このポイントが嫌だったんだな」と自分を客観的に捉えて理解することができるようになります。

そうすると、今度は「相手の言い分も聞いてみよう」とか「自分はこれを大切にしたいんだな。じゃあ、どう言ったら伝わるかな」と、感情をぶつけるような反射的に使っていた、行動や言葉をより有益な選択に変えることができます。

今までは、イラッとしたらすぐに態度に出ていた人も、「気づく」→「落ち着ける」→「選択を変える」というプロセスを踏めるようになります。

このように、「観察して気づき、調和的な選択をする」と言うプロセス自体をヨガと言っても良いでしょう。

ヨガが上手になるにつれて、瞑想の3ステップも深まり、瞑想が深まると、本当の自分への理解も深まると言うわけです。

「ヨガ」とは自分を磨くこと

心を磨くこと全般を「ヨガ」と言う。これは皆さん、もうお分かりですよね。

「修行」と言う言葉が堅苦しかったら、「自分磨き」だと思うのはどうでしょうか?

どこか山奥に引きこもらなくても、自分磨きならいつでもできます。

どうやって自分を磨くのか?

そのHow toが、これまでご紹介してきた「ヨガの八支則」なのです。

特に八支則にある1番・2番は日常生活で直ぐに意識できる自分磨きポイントが列挙されています。
おさらいしてみましょう!

生き方のヨガ

ヤマ:行わない方が良いこと ベスト5
1:アヒンサー/非暴力
2:サティア/正直
3:アステーヤ/不盗
4:ブラフマチャリア/禁欲
5:アパリグラハ/不貪

詳しくは、「【連載】第22回やさしく学ぶヨーガスートラ:~ヤマ(日常的に行わない方が良いこと)~」をチェック!

ニヤマ:行った方が良いこと ベスト5
1:シャウチャ/清潔
2:サントーシャ/知足
3:タパス/規律
4:スワディヤーヤ/聖典読誦
5:イーシュワラプラニダーナ/祈念

詳しくは、「【連載】第23回やさしく学ぶヨーガスートラ:~ニヤマ(日常的に行うと良いこと)~」をチェック!

ヤマ・ニヤマを行うと、理想の自分に近づいていく

ヤマにある逆のことを行ったら心がモヤモヤでいっぱいになり、瞑想どころではありません。ですから、日頃からヤマの実践を行なってモヤモヤを生み出さず、心の器を大きく育むようにします。

ニヤマには、モヤモヤを浄化しスッキリできる実践方法があります。

例えば、いつも人に合わせがちな人は、ヤマの「2:サティア(正直)」の実践ができます。

自分の気持ちに正直になって、今まで「そうだよね」と同意していた言葉を「そうなんだね」に変えてみる。「私も一緒」という態度を「私は違うけど、あなたはそうなんだね」と同意せずに相手に寄り添う態度に変えることができます。

凄く小さなことですが、心のあり方には大きな変化をもたらすでしょう。

自分への嘘がない分、迷いが減り心は晴れやかになります。
ヤマ・ニヤマを全て意識するのは難しいですが、何か一つでも実践できたら素敵な人物像に近づけそうですよね。

目を閉じて座らずとも、心の癖に「気づく」。これ自体が瞑想の方法でもあります。

カラダを動かすと心はスッキリ!

とはいえ、心は目に見えない上に無意識的に働いている部分が多いので、扱いが難しいと感じるかもしれません。

そんな場合は、カラダを動かして整えよう!と言う提案もしてくれています。

単純に、カラダを動かすと心もスッキリしませんか?

八支則の3・4番目、「アーサナ(姿勢)」「プラーナヤーマ(呼吸法)」でカラダの巡りを整えると、自ずとヤマ・ニヤマに気をつけるだけの心の余裕が生まれることを教えてくれています。

ヨガレッスンを受けてみると、呼吸に気づき、カラダの癖に気づきます。カラダに起きる感覚が意識的になる。
その体験が日常で心の癖に気づく視点へとつながります。

私たちは自然の一部で、普遍的な善悪や美意識を持ち合わせています。

このように、日常のヨガ、カラダのヨガを実践する中で「気づく」ことが多くなると、自ずとより良い選択へと舵を切りたくなるでしょう。

ヨガで自分を磨き澄み渡った心を育むこと、それが瞑想の深まりにつながっていくのです。

ヨガスクールFIRSTSHIPでは瞑想のクラスもご用意しています。
ぜひ一緒にカラダと心を整え、安定していて快適な日々を創造しましょう♪

【連載】第1回やさしく学ぶヨーガスートラ:「今」に意識を置くということ

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