チキンも持ってる！柔軟性をUPさせたいなら「筋肉」より「筋膜」

カラダのヨガ更新日2023/4/26

Anna

Hello、ミック。今日から「アナとミックのなるほど解剖学」がはじまるわね。緊張してる？

Hello、アナ。緊張なんてしてないよ。パーソナルの施術と同じようにリラックスしてやるつもりさ。アナもお手柔らかにね。

Mick

Anna

私はとってもエキサイティングな気分。ミックからカラダの仕組みのことを聴けるなんて・・・。ヨガを続けているけど、なかなかカラダは思うように変わっていかないし、思うようにポーズも取れなくて、ちょっと気分がブルーなの。

アナ、当然のことだよ。僕たちのカラダのコンディションは毎日違うし、食べ物や生活習慣、もっといえば考え方や、気分によっても変わってくるから、それは当然なんだ。でも、その仕組みや対処法がわかったらいいよね。
それじゃあ、今日は何から教えようか。

Mick

Anna

そうね。ヨガってすっごく楽しいし、気持ちもスッキリするんだけど、カラダが固くってインストラクターの先生達と同じようにポーズがとれないのよ。
前屈だって手のひらが全部ついたら嬉しいけど、床まで手を伸ばすと、背中や足裏が痛いし。ミック、どうしたらもっとカラダが柔らかくなるかしら？

OK!アナはカラダを柔らかくしたいんだね。だったらまずは、カラダが硬い、柔らかいを考える前に「筋肉」と「筋膜(きんまく)」の関係性を知っておくことだよ。

Mick

Anna

「筋膜」？はじめて聞くわ。

「筋膜」とは「筋肉」を包んでいたり束ねていたりする膜のことで、常に筋肉と一緒に存在しているものなんだ。チキンを料理するときに、薄い膜があるのを見たことがあるかい？あれが「筋膜」だよ。

Mick

Anna

え？！oh my god！あの白い薄い膜が筋膜？あのチキンにある白い膜が筋膜なのね。

そうさ、チキンにもあるんだよ。カラダが柔らかいと「筋膜」と「筋肉」の間にすき間(水分)があり動きやすい(図の①)。この状態が理想的なのさ。逆に、カラダが硬いと「筋膜」と「筋肉」が密着して動きにくいんだ(図の②)。密着した状態でカラダを動かしたら、もちろんカラダは痛いよね。

Mick

Anna

そうね。想像しただけで痛くなるわ。じゃ、その「筋膜」を柔らかい状態にしたらいいのかしら？どうやったらすき間ができるの？ねぇ、ミック！

アナ、わかったよ。深呼吸して、落ち着いて。カラダを柔らかくするために、「筋肉」と「筋膜」にすき間をつくる、『筋膜リリース（解放）』(図の③)をするといいんだ。
ポイントは『圧をかける』『ゆらす』『ほぐす』。「筋膜」は「筋肉全体」を覆っている膜だから、指圧やマッサージのように、ポイントを刺激してもすぐにほぐれるんだ。手のひらや自分の体重で、広い範囲に圧をかけて、じっくりとほぐしていくことが重要だよ。

Mick

Anna

圧をかけるのね。電話じゃよく分からないけど、ほぐしたい部分や筋肉の上に、手のひらを押し当てたらいいのかしら？

そうだよ。例えば・・・そうだな。今の状態で深呼吸して。肺のどのあたりまで空気が入ってくるか感じてごらん。できた？

Mick

Anna

そうね。だいだい心臓のあたりかしら。

うん。そうしたら、左か右かどちらでもいいんだけど、1分くらい鎖骨辺りにゆっくり圧をかけるか、鎖骨にそって優しく左右にマッサージするようにほぐしてごらん。さぁ、筋膜をリリースするんだ。

Mick

Anna

やってみるわ。・・・・なんだか鎖骨辺りがゆるんできたかも。

その調子！そうしたら、もう一度深呼吸してごらん。ゆるめた方だけ空気がたっぷり入るような感覚がないかい？その感覚が筋膜リリースして筋膜がゆるんだ状態だよ。たったそれだけで、柔軟性がアップするんだ。