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日本でもヨガを実践することが一般的になってきた今、ヨガのエクササイズ的な要素以外である、心や思考に作用する“ヨガの教え”に興味を持つ方も増えています。

この連載では、ヨガの教え=ヨガ哲学を体系的に学べる『ヨーガスートラ』を、ヨガインストラクター養成校の講師・インストラクターたちが解説していきます。

第3章1節
デーシャ・バンダハ チッタンシャ ダーラナー
特定の対象に、心を定めることがダーラナー(集中すること)です。

ヨーガ・スートラ(やさしく学ぶYOGA哲学ヨーガ・スートラ参照)

さぁ瞑想をしてみましょう!

第2章29節からはじまった、ヨガの8つのステップ:八支則。今までは(1)ヤマ、(2)ニヤマ、(3)アーサナ、(4)プラーナヤーマ、(5)プラティアハーラの5ステップまで学んでいきました。

いよいよ、第3章ではヨガの8つのステップ(八支則) の中でも「瞑想」が主なテーマとなる(6)ダーラナ、(7)ディアーナ、(8)サマーディ、について触れていきます。

3章はヴィブーティー・パダという章に入ります。「ヴィブーティー」とはヨガの実践における副産物のことを指します。八支則のなかでも段階が上がり、今までの取り組みとは異なるとも考えらえられますね。

しかし、階段を一歩一歩登っていくようにハ支則のステップを踏んでいくことで、これからご紹介していく段階に入っていきます。ぜひ過去の記事も見返しながら一緒に瞑想の入り口へとステップを踏んでいきましょう!

ヨガの8ステップ(八支則)のおさらいはこちらから↓

【連載】第21回やさしく学ぶヨーガスートラ:ヨガの8ステップ(八支則)で本当の自分を知る

瞑想へ向かうスタート地点「ダーラナ」

ここでは瞑想の第一段階「ダーラナ(1つの対象に集中すること)」について読み解いていきましょう。

習慣的に瞑想をしている方も、そうでない方も、はじめて瞑想をした時のことを思い出してみましょう。瞑想をしたことがないという方は坐法を組んで、まずは瞑想をするつもりで座ってみてください。

すぐに思考がぴたりと止まり、静かな感覚になりましたか?

・急に瞑想と言われても何からすればいいんだろう?
・瞑想って心を静かにすること?
・外の音が気になるな
・なんだかお腹がすいてきた
・今日のごはんは何にしよう
・あぁ!瞑想しているんだった!集中しなければ

というように、考えが連想されピタッと静かな感覚をすぐに得る、つまり瞑想状態に入ることは難しいと感じるのではないでしょうか。

通常、心(チッタ)は常にあちらこちらに動き回り、さだまらないものです。
心(チッタ)をひとつの場所に定めようとしても、心(チッタ)はたちまちその場から動くことがわかります。

今回のテーマである「ダーラナ」とは、心(チッタ)をひとつの場所に定めている時のことを指します。

ダーラナ」は心(チッタ)を自分の思うままに扱えるようになるための、最初のステップであり「集中」とも言い換えられます。

ヨガの目的。1章2節を振り返りましょう

ヨーガスートラ1章2節には、ヨガの目的「ヨーガ チッタ ヴルッティ ニローダ ハ」(ヨガとは心の動きを定めることである)という一文が載っています。

「心」が動くということは「考え」が止まらないことを指します。

一点集中するためにマントラ(真言)や蝋燭などを使用して、音や物に心をつなぎ止めるという手法も伝統的に取り入れられてきました。

これは心を一点につなぎ止めるには具体的な対象物があったほうが取り組みやすいためです。

目に見えない、手で触れることのできない抽象的な「心」を扱うことは、そう簡単なことではありません。

まずは具体的で捉えやすいものから扱っていくほうが、ずっと簡単なのです。

八支則の順番も、ヤマ (道徳規範)・ニヤマ (生活規範)のように身近な生活で取り組めることから、徐々に抽象的な取り組みへというように順序立てられて並んでいます。

ダーラナを味わう。「トラタク/トラタカ瞑想」の実践方法

伝統的な手法で、瞑想に取りかかるには具体的な対象物があるとやりやすいとご紹介しました。ヨガの経典で紹介されている方法をここでご紹介させていただきます。

瞑想の手法のひとつ、実際にあるものを見つめることを「トラタク/トラタカ」、一点に視点を定めて瞑想することを「トラタク瞑想/トラタカ瞑想」といいます。

目をなるべく緊張させず、対象物をできるだけ長く見つめましょう。

例えば、ロウソクを置いて炎を見つめると、「揺らぎ、あたたかさ、炎の色」というように関連のある思考が次々に浮かんできます。ロウソクの炎を見つめ、その考えのなかに没頭していると「炎を見つめている」という行為自体が忘れられ、ただ見つめているという状態へと変化していくのです。

しばらく見つめるという行為をしたら今度は目を閉じてロウソクを心のなかに描きます。自分の外側にある具体的な対象物であるロウソクを自分の内側である心に持ち込むようにします。

心のなかからロウソクの姿が消えたら再び目を開けてロウソクを見つめる、そして目を閉じて心のなかに描く、ということを繰り返し、心のなかだけでロウソクを描けるように努めます。

そして、描けるようになってきたら、その対象物に自分の心を置くように、焦点をロウソクの炎の後ろのほうに持っていくようにしてみましょう。
リラックスした状態でロウソクの炎を見つめることができ、炎を見ていた時よりも、より長く見つめることができます。

これは、あなたがそうなりたいと願うように「あなたがなる」ための練習です。

この練習を繰り返すことで、あなたがロウソクを心に描きたいと考えた瞬間にあなたはできるようになり、具体的な対象物の助けがなくとも簡単に心を扱えるようになってくるのです。

この段階になればもう、具体的な対象物であるロウソクはいりませんね。

意識すること、それこそがダーラナ「瞑想」

「瞑想」というと「瞑想は苦手で・・・」「瞑想ってよくわからないです。」という言葉をよく耳にします。
しかし、せっかくヨガをはじめたのであれば、ぜひ「瞑想」にトライしてみてほしいです!

「私は瞑想が合っていない。」とおっしゃる方もいるのですが、最初から上手に瞑想できる方は少ないので、どうぞ安心して練習してみてくださいね。

ヨーガスートラ1章14節では「練習は長い時間、途切れることなく、自然にできるようになるまで誠実に取り組み、堅固な基礎となる」と教えています。

いきなり「瞑想」と聞くと難しく感じる方も身近な具体的な生活から取り組みをする、というように変換していくと瞑想へのステップも感じられてくるかもしれませんね!

この練習をしていること自体が「ダーラナ」となるのです。

心が走り、引き止め、戻す、また走る、また引き止め、戻す、この繰り返しが集中していくということなのです。

瞑想できる心を育むこと自体が「ダーラナ」なので、まずは瞑想のはじめの一歩を踏み出してみませんか。

さらにヨガの奥深さへと歩みを進め、あなたの人生をより豊かなものへと変容させるヒントを得られることでしょう!

ヨガレッスンを体験してみたい方は、ぜひヨガスクール FIRSTSHIPのクラスにお越しください。
一緒にカラダと心を整え、安定していて快適な日々を創造しましょう♪

【連載】ヨガの八支則ってなあに?(6)心に一つの仕事を与える「ダーラナ」の教え

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