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日本でもヨガを実践することが一般的になってきた今、ヨガのエクササイズ的な要素以外である、心や思考に作用する“ヨガの教え”に興味を持つ方も増えています。

この連載では、ヨガの教え=ヨガ哲学を体系的に学べる『ヨーガスートラ』を、ヨガインストラクター養成校の講師・インストラクターたちが解説していきます。

私たちの生き方として ~日常的に行うと良いこと~

【連載】やさしく学ぶヨーガスートラ第21回 「ヨガの8ステップ(八支則)で本当の自分を知る」でお伝えしたヨガの8ステップ(八支則)の中で、ステップ(1)=ヤマ、ステップ(2)=ニヤマは、日常生活においての「私たちのあるべき姿」を示してくれています。

前回の【連載】やさしく学ぶヨーガスートラ第22回 ~ヤマ(日常的に行わない方が良いこと)~に続いて、今回はニヤマ(日常的に行うと良い)について読み解いていきましょう。

第2章32節

シャウチャ・サントーシャ・タパスソヴァーディヤー・イーシュヴァラ・プラニダーナーニ ニヤマーハ

(1)体と心の浄化(2)与えられたことを喜び、(3)じぶんをりっするつよさといしか、(4)真実を学び(5)自然の摂理を理解し、自分を開け放つこと。この5つがYOGAのためのニヤマ(するべきこと)です。

ヨーガ・スートラ(やさしく学ぶYOGA哲学ヨーガ・スートラ参照)

ニヤマ(日常的に行うと良いこと)

(1)シャウチャ(清潔、浄化)
自分のカラダと心をいつも綺麗な状態に保つこと

(2)サントーシャ(知足)
今、自分が持っているものを受け入れて感謝すること

(3)タパス(規律)
自分にとっての規律をつくりそれを実行すること

(4)スワディヤーヤ(聖典読誦)
聖典の勉強を通じて自己の本質を知ること

(5)イーシュワラプラニダーナ(祈念)
自然の摂理に身を委ね、ありのままを受け入れて祈ること

前回お話しした「ヤマ」は、良くない習慣に気づくための指針でした。「ニヤマ」は、より良い習慣にしていくために意識をしていきたい指針です

私たちの心を成長させてくれるための5つの教えとも言えます。

それでは具体的にみていきましょう。

心を磨くためにデザインされた5つの教え

(1)シャウチャ(清潔、浄化)

身の回りやカラダを清潔に保つことはもちろんですが、重要なのは外側だけでなく内側も清潔を保つこと。つまり、嫌な感情や不健全な思考をなるべく取り除くことです。
心理学の研究によると1日の思考のうち、ネガティブな思考は約80%とも言われています。

だからこそ自分の感情や思考を流さずに良くみてあげることが大切です。

ちょっとしたポイントとしては、思考や感情をポジディブ変換してあげること。

無理やりポジティブ変換する必要もありませんが、ある程度ネガティブに漬かったなと思ったら、気持ちを切り替える。

例えば、「でも、だって、どうせ」のような言葉を、なるべく減らしてみるのも良いかもしれません。

言葉や思考が前向きになると、自然と物事がうまくいくようになったり、そもそもうまくいかなくてもすぐに切り替えができるようになります。

それこそが浄化の作用、ニヤマの教えは全てシャウチャにつながります。

(2)サントーシャ(知足)

日本語では「足るを知る」と書きます。

人のことを羨んだり、自分が持っていないものを欲しがる。また、自分や周りの人を認められない、まだ見ぬものに想いを馳せてしまうことはありませんか?

欲を持つことは悪いことではありませんが、その欲が、満たされた時にはどうでしょう?

最初は幸せな気分になるかもしれませんが、次第にあることが自然になり、また足りないと感じて新たな欲が出てくるかもしれません。

今、自分が持っているものに目を向けてみましょう。充分過ぎるほどにものがあるはずです。朝、目覚めると太陽の光が、夜には月の灯があなたを照らしてくれています。

当たり前のことに気づき、当たり前だと思わずに感謝をする。
すでに、あなたは満たされた存在です。

難しく感じるかもしれませんが、まずは今、自分が持っているものに感謝をする。満足することがサントーシャです。

(3)タパス(規律)

目の前にあることに一生懸命取り組むこと。

人によって規律は違います。毎日1キロ走ることが大変な人もいれば、10キロ走ることを日課にする人もいます。

自分を苦しめたりするような約束事は、アヒンサー(非暴力)に反します。誰かと比べる必要はありません。

自分にとっての決まり事を作り向き合い、継続していくこと。

あなたがあなたらしく生きていけるように。
周りの目を気にせず自分を律すること。

大切なことはそれが継続できるかどうかです。大きな目標や心が折れるような規律でなくてかまいません。
小さなことでも達成できた時には、成功が積み重なり自信にもつながりますね。

それが心のトレーニングになっていくのです。

(4)スワディヤーヤ(聖典読誦)

聖典や経典の教えは時代や場所が変わったとしても変わることのない真実です。

聖典の時代から、科学や技術もどんどん進化しています。それでも私たち人間の思考や在り方は何一つ変わっていません。

ヨガ哲学の学びを深めたり、聖典の内容を知ることで、自分自身について深く掘り下げることをする。今まで気づかなかった自分の感情や思考パターンを知ることができるかもしれません。

それを繰り返していくうちに、何一つ変わらない本質的な自分を知ることに近づいていくのです。

(5)イーシュワラプラニダーナ(祈念)

ここまで見てきたニヤマの教え。

すんなりと行動に移すことができ、その結果を心とカラダで受け入れることもあれば、頭で分かっていても実践できなかったり、実践することでうまくいかないこともあるでしょう。

最後の教えは、結果にとらわれず自然の摂理に身を任せること。できることを精一杯行った、その物事の結果を受け入れることをします。

私たちはこの地球に生まれカラダと心を持って、宇宙の一部として生かされています。今この瞬間この空間だけを切り取ることはできません。

全てが存在して、ここにあります。イーシュワラプラニダーナには、祈念という意味もあります。

全てに対して祈ること捧げること、そんな世界が広がれば笑顔溢れる世の中になりそうですね。

まずできるところから。その一歩で自分が変わり、世界も変わる

ニヤマの教えは、どうでしたか?

ほんの少しでも、意識できることからはじめてみてください。

前回のヤマでも触れたように、日々の行いを振り返り、気づくことをする。

思考が変わり、習慣が変わる。
そして、その習慣が人生をつくります。

2021年ももうすぐ終わります。今年はどんな1年でしたか?

溜まっていたネガティブな感情や、モヤモヤする感情を整理して、心の大掃除をしてみましょう。

・1年を振り返り、今日こうしていられることに感謝をして規律をもって過ごしてみる。
・結果にとらわれず、今起きていることを素直に受け入れてみる。

ニヤマを意識しながら過ごすことで、来年はあなたにとってもっともっと、豊かで素敵な1年になるはずです。

2022年も笑顔溢れる1年でありますように。

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