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日本の気候風土にあった「旧暦」と暮らす

皆さん、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「季節の変化」があります。

季節の変化をうまくキャッチし、理解することでより快適に日々を過ごすことができると言われています。

これから皆さんに、日本の気候風土に合った太陰太陽暦から生まれた「旧暦」を基にし、その季節の特徴、心とカラダの変化や対処法をお伝えしていきます。

 立秋(りっしゅう):8月7日頃~8月22日頃
  • 季節
  • 悲・愁
  • カラダ肺・大腸

~立秋三候~

夏本番という気候ではありますが、暦の上では8月7日から立秋に入り、ご挨拶・お便りも「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わります。

日中はまだ暑いものの、朝晩は涼しく、冷房なしで寝れるのはとてもありがたいこと。朝の空も高くなり、しっかり秋模様に変化していきます。

15日間ごとの天気の変化を「気または節」といい、5日間ごとの天気の変化を「候」といいます。

これは「気候」の語源です。

8月7日~22日の立秋の時期は「気」に当たり、この期間の候は以下の通りです。
初候:涼風至 ― 涼しい風が立ち始める
次候:白露降 ― 朝露が降り始める
末候:寒蝉鳴 ― 蜩が鳴き始める

寒蝉は立秋以降の蝉を指し、秋蝉ともいいます。夏の蝉の長くうるさい鳴き声と違い、単調な短い秋蝉の鳴き声は悲し気に聞こえるそうです。

秋季には六つの節気(立秋/処暑/白露/秋分/寒露/霜降)があります。

立秋を迎えるとはいえ、残暑はまだまだ厳しいです。立秋の日から気温が一気に下り、秋らしい天気に変わる日も多くなりますが、8月22日の処暑までは、残暑はまたぶり返されることでしょう。

~愁・悲・秋・金・肺の関係

秋の気に対応する情緒には、「愁」と「悲」があります。

「愁」は文字通り、秋の心。もともと、春から農事がうまくいかず、秋になると収穫できるものがない時の心情を指します。

「悲」の上の「非」は、鳥の翼の形で、別々の方向に飛び立ち、別れていく時の心情を意味します。

いずれも、気持ちが下がり、沈んで、落ち込んでいく気ですので、上から下がっていく秋の気と同じカテゴリに属します。

この秋の上から下へ下がる気の働きを漢字一文字で「金」と表します。これは、重い金属が沈む性質からきています。

東洋哲学の五行説によると、宇宙の万物を司る目に見えないエネルギー「気」には、5つの運動状態があります。

1.中から外に出る、伸展、伸びる
2.下から上に上る、成長、昇る
3.上から下に下がる、衰退、沈む
4.外から中に入る、貯める、集まる
5.相対的に安定する、または一つの状態から別の状態への変化

この5つの状態を漢字一文字で現すと、こうなります。

1は「木」(木ののびのびする性質)
2は「火」(火の上に上る性質)
3は「金」(重くて沈む性質)
4は「水」(溜まっていく水の性質)
5は「土」(安定している大地の性質、ものを変化させる性質)

この木(もく)・火(か)・土(ど)・金(きん)水(すい)は気の5つの運動状態を表す言葉で、木材、炎、金属、水(みず)、土(つち)という5つの物質を意味するわけではありません。

気の5つの運動状態が人体に働きかけ、それにより、それぞれに対応する五臓のシステムが形成されていきます。

木は肝、火は心、土は脾、金は肺、水は腎。

これは、五行と四季と五臓との関係です。

意味もなく、悲しい気持ちになってきたら、深呼吸をしながらゆっくりとカラダを動かし、胸を開くことを心がけましょう。気持ちが落ちついてきます。

目や肩、腰にも効果的!3分ヨガ動画【5選】

いかがでしょうか。

情報が盛りだくさんかもしれませんが、皆さんに伝えたい内容の極一部に過ぎません。
消化不良に陥らないよう、割愛して今日はここまでとさせていただきます。

皆さんの未病予防と健康増進に役立てば幸いです。

次回は、二十四節気のひとつ、処暑(しょしょ)についてお話いたします。

どうぞお楽しみに♪

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