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梅雨入りの知らせが各地から届くような季節になりましたね。梅雨に入ると、どんよりした気候によって部屋の中も、私たちの心身もじっとり重くなりがちです。

そこで今回は、アーユルヴェーダの観点から、この季節を健康的に乗り切るために積極的に取り入れたい食材を、ドーシャごとにご紹介します。

そもそも、梅雨はどんな季節?


雨が続いてイヤだな…。と思われがちな梅雨ですが、大自然の法則から考えるとどうでしょうか?

長雨が続くため、作物は水分を蓄えてみずみずしく育ち、その雨量により山の養分が川や海に流れ水の中の生物にも行き渡ります。

一方で、空は雨雲に長い期間覆われるため、肌寒く、じっとり重い湿気が漂います。

皆さんのカラダの状態はどうでしょうか?
気持ちもカラダも、重くだるくなっていませんか?頭痛は続いていませんか?ゆったり落ち着いてよく眠れていますか?ご自身の体調をぜひチェックしてみましょう。

アーユルヴェーダからみる梅雨その1

アーユルヴェーダでは、季節の過ごし方をとても重要視します。

季節は人間が変えられない自然の法則そのもの。その大きな影響は計り知れません。でも、自然の法則を知り、自然に沿った生活をしていれば、いつでも私たちは快適な生活を送ることができるのです。

アーユルヴェーダの考え方で、梅雨の大きなポイントになるのが、「太陽」。よく晴れた日は、幸せな気持ちになったり、ウキウキしたり、外へ出かけたくなったりしませんか?

それは、太陽によってカラダの脈管(スロータス※)が開き、体中が活動的になるからです。逆に曇りの日や雨の日は、体の脈管(スロータス)が閉じるため不活発になりやすい傾向に。

このため、雨の日が続く梅雨は、心もカラダも重くだるいうえに、食欲が湧かない等の消化力の不調、カラダのむくみといった水分の停滞も起きやすい時期なのです。

ただ、別の見方をすると、「心身ともに重だるいとき」は、外出や人と会うことも少なくなり、結果として五感への刺激も減少します。そのため、心やカラダへのストレスが少なくなって心身は安定し、体力を温存できる時期ともいえます。

※スロータス…体内に20000本以上流れている目に見えないエネルギーラインのこと

アーユルヴェーダからみる梅雨その2

1年の中で最も体力が低下するのは6月中旬頃とアーユルヴェーダではいわれています。

冬至から徐々に日照時間が増え、少しずつ暖かくなり、次第に暑い気候へと変化していきます。
人間は暖かさによって活動的になりますが、一方で暑さにより体力を奪われます。

3月から4月は卒業、入学、入社など、人生の中でも大きなイベントが多く、5月の大型連休明けは、意外と心身の疲れは溜まっているもの。

日常生活の流れを考えても、猛暑の夏に備え、梅雨時期はゆっくり心身を休ませてあげるのが自然に沿った暮らし方かもしれません。

【ドーシャ別】梅雨の季節に取り入れたい食材

梅雨時期に心もカラダも重たくなる原因を知ったところで、この時期に取り入れたい食材をドーシャ別にご紹介します。
ご自身の体質をチェックされたい方は『アーユルヴェーダの「ドーシャ占い」とは? 自分の体質を診断しよう!』をご覧ください。

■ヴァータの梅雨の食材…牛乳や体温を上げるスパイス


肩こりや頭痛が続いてしまうなど、ヴァータの乱れがあるときに気をつけたいのが、「肌寒さ」。
梅雨の不安定な気候と寒さは、ヴァータを悪化させます。また、空調や薄着による寒さもヴァータに影響を与えます。さらに、春を活動的に過ごした場合もヴァータは蓄積しています。

ヴァータ性の症状を落ち着かせるには、心身に滋養を与える牛乳と、カラダを温める生姜やシナモンといったスパイスを使ったチャイがおススメです。
雨の日は、こだわりの茶葉とお好みのスパイスを入れたオリジナルチャイ作りを楽しんでみませんか?

■ピッタの梅雨の食材…完熟のフルーツ


ピッタは梅雨時期から秋まで増えていきます。
ピッタが増えるとイライラしたり、怒りっぽくなったりといった感情面の不調や、猛暑による灼熱感により冷たい食べ物や飲み物を取り過ぎた結果、消化力や体力の低下につながり、夏バテを招く原因になることも。

ピッタの性質が多い人は、ピッタの熱性を抑えて夏や秋を健康的に過ごせるよう、完熟フルーツを積極的に食べましょう。熟した果物の自然の甘みはピッタを緩和し、心を穏やかにしてくれる効果があります。

梅の甘みとさわやかな香りは、ピッタを落ち着かせるのに効果的なので、旬の完熟梅を使って梅の酵素ジュースを作ってみるのもおススメです。

■カパの梅雨の食材…代謝を上げるスパイスや梅干し


気分もカラダも重くだるすぎる、常に眠気を感じているといった不調は、カパが乱れがちのとき。
カパが増えると、このドーシャが持つ「安定性」という性質から「動くこと」がイヤになり、結果として体重増加を招くこともあります。

カパ性の症状を落ち着かせるには、刺激を与えたり、「アグニ」といわれる消化の火を正常に働かせたりといったことが大切です。

カパの性質が高い人には、刺激がありカラダを温めて代謝を上げてくれるスパイスがおススメです。気軽に購入できる黒コショウは、すっきりとした辛味と刺激でカパ体質にぴったりのスパイス。

また、梅干しは日本人のアグニを強めてくれる伝統料理。
この時期はお家でゆっくり岩塩を使った梅干し作りに挑戦してみてはいかがでしょう。おばあちゃんや、お母さんに作り方を聞きながら一緒に作ってみるのもいいですね。

ただし、カパ体質の方はむくみやすいので、塩分の取り過ぎには注意しましょう。

監修:大櫻千春
ヨガスクールFIRSTSHIP
アーユルヴェーダ外部講師

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