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日本の気候風土にあった「旧暦」と暮らす

皆さん、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。

私が日々勉強している東洋医学の観点では、心とカラダに影響を及ぼす一つの要素として「季節の変化」があります。

季節の変化をうまくキャッチし、理解することでより快適に日々を過ごすことができると言われています。

これから皆さんに、日本の気候風土に合った太陰太陽暦から生まれた「旧暦」を基にし、その季節の特徴、心とカラダの変化や対処法をお伝えしていきます。

 小満(しょうまん):5月21日頃~6月5日頃
  • 季節
  • 喜び
  • カラダ心・小腸

地球全体が生命エネルギーに満ちる頃

太陽黄径60度、立夏から15日目の頃に、二十四節気の第8番目の節気「小満」が始まります。

小満は、日の光をたくさん浴びながら草木も花も、虫も動物たちも、生命力が満ちていくことをあらわし、二之気の終わりと三之気の始まりを告げます。

東洋医学の運気学によると、二十四節気のうち、小満、芒種、夏至、小暑は、風、熱、暑、湿、燥、寒という天の六気の暑(少陽相火)に支配され、一年の三之気となります。

2021年辛丑の二之気を司る主気は「少陰君火」で、客気も「少陰君火」です。
三之気を司る主気は「少陽相火」で、客気は「太陰湿土」になります。

二之気を支配する「少陰君火」という熱気と異なり、三之気を支配するのは、「太陰湿土」という湿気です。

そのため、地球を取り囲む大気の状況が変わり、感染力の高い流行り病など、だんだんと減るのではないかと推測できます。

今年の春分から小満にかけての気候特徴と、体調や流行り病の傾向に関する記述は、四千年東洋の智慧を1回10分で学べるYouTubeチャンネル「東洋医学公益講座」、第154回、第157回。

またYogaFullの記事【旧暦通信】清明(せいめい) 4/4~4/20頃の過ごし方でもご紹介しておりますので、お時間ある方はご覧ください。

~気候の特徴~

3月の春分に関する記事の中で、3月21日からの2か月間は少陰君火(熱)がダブルでこの時期を支配するため、例年より熱い天候が続く見込みとお伝えしたことがあります。

詳細については、【旧暦通信】春分(しゅんぶん) 3/21~4/5頃の過ごし方をご覧ください。

この時、予想していた通り、季節外れの熱い天候が続きました。

では、小満から始まる三之気の気候特徴はどうでしょうか。

「黄帝内経 霊枢」の第七十一篇 六元正紀大論によると、辛丑年の三之気の気候特徴と病気傾向について、このように記述しています。

「三之気・・・湿気降,地気騰,雨乃時降,寒乃随之,感于寒湿,則民病身重、胕肿、胸腹満。」

訳すと、三之気の時、湿気が強く、雨がよく降り、寒気も度々訪れる、寒湿に侵され、カラダがだるい、むくみやすい、胸腹部の膨満感などの症状を感じることもあるかもしれません。

~養生の注意点~

日常生活において、胃腸の機能が低下している方、暴飲暴食、甘いものや冷たいものをよく摂る方にとって、湿気の強いこの時期は、カラダがだるく、倦怠感、むくみ、膨満感の症状が出やすくなると考えられます。

そのため食生活は節制したほうがよいでしょう。

消化の役割について。「消」と「化」はどう違う?

いかがでしょうか。

情報が盛りだくさんかもしれませんが、皆さんに伝えたい内容の極一部に過ぎません。
消化不良に陥らないよう、割愛して今日はここまでとさせていただきます。

皆さんの未病予防と健康増進に役立てば幸いです。

次回は、二十四節気のひとつ、芒種(ぼうしゅ)についてお話いたします。

どうぞお楽しみに♪

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