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日本でもヨガを実践することが一般的になってきた今、ヨガのエクササイズ的な要素以外である、心や思考に作用する“ヨガの教え”に興味を持つ方も増えています。

この連載では、ヨガの教え=ヨガ哲学を体系的に学べる『ヨーガスートラ』を、ヨガインストラクター養成校の講師・インストラクターたちが解説していきます。

一瞬で変化する私たちの心

前回の【連載】やさしく学ぶヨーガスートラ第7回 「感情と距離をおくことで心を知る」では、心と感情の距離を知ることで【心を穏やかにすること】について、を学びました。

そこで今回は、【どのようにしたら心は穏やかであり続けるのか】についてヨーガスートラの一節を読み解いていきましょう。

第1章40節
パラマーヌ パラマ・マハトヴァアンハタ アッシャ ヴァシーカーラハ
物事の真実をヴァイラーギャ(見極める)ことで心は静かになります。

ヨーガ・スートラ(やさしく学ぶYOGA哲学ヨーガスートラ参照)

まずは正見(物事をそのまま見ること)からはじめてみよう

正見とは「自分の価値観や、周りの情報、人や環境のバックグラウンドや印象ではなく、まずは何の判断もなくそのまま見ていく」こと。

物事を「そのまま見ること」とは、本質をみつめ、迷いや混乱することなく、すっきりとした澄んだ心の状態でいることです。

私たちは自分の目を通してあらゆるものに印象をもち、正しく物事をみることができなくなることがあります。

例えば、自分の過去の経験で、海でおぼれたから、海が怖いという印象があったとしたら、海を見たときに「ただ海」ということでなく、「怖い海」というレッテルを貼る。これはもう正見でなく、この時点で心が穏やかでないですよね。

まずは「あ、これは海だな」とそのまま受け止めること。そこから、海に対して私は怖い経験をしたことがあるな。となれば、怖いことで心が揺れるのでなく、穏やかな心のまま海を見つめていられるようになります。

この状態こそ
物事をそのまま見ているときに本質が見え(すなわち真実が見え)
心は穏やかでいることができている

正見であり、見極めができる状態になったと言えます。

物事にも人にも正見を

何を見ても心穏やかにいられるようになったら、次に「人」に対しても同じように正見できているか、見極めてみます。

私たちはときに、外見や立ち居振る舞いといった見た目から「好みのタイプ」「怖そうな感じの人」、自分に対して好意があるか否かなど、いつのまにか自分自身でレッテルを貼っていることがあります。

まず大切なのは、自分の価値観や周りの情報、人や環境のバックグラウンドや印象ではなく、まずは何の判断もなくそのまま見ていくことです。

物事に対しても、人に対しても、ただただそのまま、なんの情報もつけずに正しく見てみることに意識を向けるようにしましょう。

そうすることで、自分の価値観がつく前に、その物事や、人の「ありのまま」のが見えてくるようになります。

慣れてきたらヨガのポーズのときも正見

物事や人に対して、正見ができるようになってきたら、自分自身に対しても正見してみましょう。

例えばヨガのポーズをとっているときにも、同じことが言えます。

ポーズの練習をするとき、「私のカラダは固いから」とか、「まだ練習し始めたばかりだから」とか、「あの人よりも…」など、自分に対していろいろなレッテルを貼りながらヨガをしていることはないでしょうか。

ヨガで一番大切なのは、「安定で快適なポーズ」であることです。

まずは呼吸と動作に集中して、安定で快適なポーズができているヨガのポーズをみていくことで、シンプルにポーズをとらえ、正見していきます。

ポーズをとりながら、カラダが痛いとか、無理していることに気づく(見極め)ができるようになると、より安定で快適な状態でポーズに取り組むことができます。

このような状態でヨガのポーズを行い、瞑想をすると、物事の真実を見極められるようになり、どんな状態においても、心は静かにいられるようになります。

この状態こそが
■ヨーガ・スートラ第1章40節
パラマーヌ パラマ・マハトヴァアンハタ アッシャ ヴァシーカーラハ
物事の真実をヴァイラーギャ(見極める)ことで心は静かになります。

正見することの中でも、自分を正見することは、とても難しいと感じることがあります。

日常生活では、難しくとも、自分の心とカラダに集中して向き合えるヨガの時間に正見することで、今まで気づかなかった自分の気持ちや、感情、カラダのクセなどいろいろ見えてくることがあります。

ヨガをすると、気づきがいっぱいあるのは「正見」できているからだとも言えますね。

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