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インドの神様を知ると、ポーズを取るのが楽しくなる!

皆さんこんにちは。これから数回にわたって、私の大好きな「インドの神様たち」を紹介させていただきます、ヨガと出会って・・早いこと10年ヨガトレーナーの清佳(さやか)です。

突然「インドの神様たち」を紹介と言われても、え!と驚かれている人もいるかもしませんが、ヨガはインド発祥の地であり、私たちが日ごろから楽しんでいるヨガのポーズや、何気なく唱えているマントラは、インドの神様たちと、とても深い関係があります。

なので、神様たちの名前や神様たちがもっている役割(ご利益)を知ることで、ヨガのポーズがもっと深まり、ヨガすること、そのものがとっても楽しくなるんです。

と、そうやってどっぷりはまっていった私がいうのだから間違いありません♪ではさっそく、とってもユニークでユーモアあふれるインドの神様たちを紹介していきます。

ここだけはおさえておきたい!インドの神様

インドの神様は、紀元前3000年以上昔から出土品や文献に残されています。
歴史の変容と共に、時にはその姿を変えながら、身近な存在として愛され続けているのです。

日本でも八百万の神がいるように、インドには星の数と言われるほどたくさんの神様がいます。そして今でもインドの人たちは、その神様に祈りを捧げ、共に生活をしています。

星の数ほどいる神様の中も、ヨガをする人には知っておいて欲しい大切な神様たち、またポーズや考え方と深く関りのある神様を厳選してご紹介しますね。

三神一体(トリムールティ)

三最高神。3人の神様が一つになって、世界の創造と次の破壊の後の再創造を担当していると言われています。インドにとって、ヨガにとって3という数字や3の倍数がとても重要視されるのは、ここからきています。

それではひとりずつ神様を紹介いたします。

■ブラフマー(Brahma)

【特徴】
4つの顔(5つとも言われる)、4本の手にはそれぞれ蓮の花・ヴェーダ(知恵の聖典)・数珠・水瓶を持っている、白鳥に乗っている、おじいさんの姿で描かれることが多い。

【役割】
創造

【解説】
最古の聖典にも登場。この世界、宇宙の根源を人格化させた神様。4つの顔で描かれているのは、後の妻になる(サラスヴァティー)女神に見とれいつでも見ていられるようになるため。その4つの口から4つヴェーダ(神様の言葉)が創られたとされています。女神の美貌に見とれたのは、宇宙の根源である叡智を見出していたからでしょう。美しい言葉が紡がれ継承されていきました。

■ヴィシュヌ(Vishnu)

【特徴】
4本の手には円盤(武器)、法螺貝、蓮の花、こん棒をお持ちになっているアナンタ(コブラ)やガルーダ(ワシ)と共に描かれる。英雄の風格を持ち、凛々しく、気品あるお姿。

【役割】
維持

【解説】
20種類もの化身として聖典や神話に登場されます!化身=アヴァターラと言い「アバター(英)」の語源となっています。ゲームやSNSでも馴染みのある言葉ではないでしょうか?神々や人間がおこす、難解事件や争いごとの解決に向け、様々なお姿に変わり手助けをする姿はヒーローそのものなのです。

■シヴァ(Shiva)

【特徴】
青い肌、お団子ヘアにガンガ―神が描かれている、ナンディンという白いこぶ牛と一緒にいる。三叉槍を持ち、蛇を首に巻いている。ヨガの修行僧を彷彿させる虎皮に坐し瞑想スタイル。別の名ナタラージャ(舞踏の王)の姿では太鼓を持って踊っている。

【役割】
破壊・進化

【解説】
破壊の神様で有名ですが、慈悲深さもある神様。ヨガ修行者の如し⁉長髪のお団子ヘアに、豹皮の腰巻をして、瞑想している描写は見たことないでしょうか?逞しいお姿をされています。妻であるパールヴァティーが、長い修行へ出た夫へのいたずらで、瞑想中のシヴァ神の目を覆ったところ(「だーれだ?」をしたという逸話があります。) 世界が闇に包まれたというエピソードがあります・・。シヴァ神の特徴として、眉間に第三の目が印されています。

三神一体(トリムールティ)と関りが深く、馴染みのある神様たち

■夢をかなえてくれる象さん:ガネーシャ(Ganesha)

【特徴】
耳は大きく、目は小さい、大きなお腹、片方牙が折れているお姿です。4つの手にはお団子、蓮の花、縄、杖をお持ちになっているねずみと共に描かれる。

【役割】
商売繁盛、迷い苦しみから抜け出させてくれる

【解説】
お父様はシヴァ神。好物は甘いおやつ。ぽっこりしたお腹が可愛らしく、親しみやすいお姿で描かれています。でも見て、この鋭い眼差しは智的さを感じさせてくれます。
ガネーシャの乗り物はネズミなのです。象とネズミの上にこのネズミ、何を指しているかというと移り行く心を表してます。ネズミってちょろちょろと動きますよね、とくに食べ物を狙いに。ぽっちゃりお腹のガネーシャさん、あれもこれも欲のままにいてはいけませんね、えらいぞ、、。しっかり足で抑えているのですね。

勇敢なハートを授けてくれる猿の神様:ハヌマーン(Hanuman)

【特徴】
ガター(こん棒)、山を片手で持っている、非常に逞しいおカラダ!堂々とした姿で空を飛んでいるか、肩膝を立てて胸を割いている。

【役割】
信じる強い心を養わせてくれる、無償の愛を受け取り与える力を授けてくれる

【解説】
胸を切り開くと‥そこには愛するラーマ王子とシータ妃がおわす‥!衝撃の画ですが、叙事詩『ラーマーヤナ』で語られる、一切の疑いを持たず使命を全う姿は、『自信』を感じさせてくれます。
ハヌマーンと言えば、股割のスプリットポーズの名前にもなっていますね。叙事詩でのエピソード、陸から陸へ海をひと飛びする姿が由来になっている。大きな大きな一歩ハヌマーンアーサナは、みなさんの胸にも宿る大切なひとを思い浮かべながら、真心を胸に練習してみよう。

■女性たちが振り返る、絶世の美男子の神様:クリシュナ(Krishna)

【特徴】
肌は青色、横笛、左脚を前に決めポーズ、もしくは女性を連れて描かれる、ジェントルマン。赤ちゃん時代のクリシュナは壺からギー(インドを中心とした南アジアで古くから作られ、食用のバターオイルの一種) をなめている。

【役割】
富と名誉が得られる、ここぞという時に知識を授けてくれる

【解説】
ヴィシュヌ神のアヴァターラ(化身)とし、叙事詩『マハーバラタ』に登場。絶世の美男子でありユーモアにあふれていたクリシュナは、横笛を奏でれば女性たちが踊りながら後をついてきたとい逸話もあるほど。
また、実存した精神指導者が神格化されたとも言われています。赤ちゃんの頃から成熟するまでのエピソードが神話として残されています。女性たちとのモテモテのエピソードを通して、私たちに神の化身としての教えを示してくれているんです。そのセンスに品格を感じます。

オールマイティな才能をもつ女神:サラスヴァティー(Saraswati) 

【特徴】
パール、弦楽器(ヴィーナ) 、ヴェーダ(知恵の聖典)をお持ち白鳥や孔雀と共に描かれます。楽器を奏でるお姿はとてもエレガント。

【役割】
美的センスを磨きたい、学問に打ち込む力を授けてくれる

【解説】
七福神『弁才天』の起源と言われている女神のひとり。4つの手には聖典、数珠、弦楽器を奏でるお姿で描かれています。サンスクリット語とその文字デーヴァナーガリーを創造した女神でもあります。芸事と学問に長けていて才女そのもの・・!また、白鳥に乗り、白いヴェールを纏い、パールをお持ちで清らかさを感じさせますね。『白』は色んな色に染まれる可能性がありますよね、なんでも受け入れる姿勢が、教養を身につけることができたのでしょう。私も素敵なコラムが書けるよう、サラスヴァティー様のお力を授かりたいところ‼

■幸運をもたらす麗しの女神:ラクシュミー(Laksmi)

【特徴】
両手に蓮の花と金貨の壺をもっている。幸福の象徴である蓮の花やフクロウと共に描かれます。にこやかでとてもキュートな印象を与えてくれます。

【役割】
富を与えてくれる、商売繁盛、人生を豊かに導く

【解説】
ヴィシュヌ神の奥様。アムリタ(不老不死の薬)が作られる海から生まれた女神。アムリタは神々も悪魔も求めた…不老不死の薬から生まれた女神ですからこぞって神々がラクシュミーをお妃にしたがったとか。愛らしく、柔らかい姿で描かれ、幸運をもたらす美の女神として奉られています。
また、水というのは繁栄に欠かせないため、水に関わる神様は富と関係があり、商売繁盛をつかさどる七福神のひとり『吉祥天』ともいわれています。ピカピカの金貨に負けないくらい眩しく輝いた女神がいたらラクシュミーかも!
※七福神の『弁財天』は、ラクシュミーとサラスヴァティーが合わさったという説もあります。

■女神の母: パールヴァティー(Parvati)

【特徴】
蓮の花をお持ちになって、シヴァ神やガネーシャ神と共に描かれていることが多く、白いこぶ牛と共にいる

【役割】
前向きにさせてくれる、勇気を授けてくれる、エネルギーチャージ、ゆとりをもたらしてくれる

【解説】
シヴァ神の奥様。パールヴァティー様単独より、シヴァ神のお妃やガネーシャ神のお母さまとして大らかで放漫な姿で描かれることが多く、また、さまざまな名前を持っていて、いろいろお姿を変えて神話に登場します。
シヴァ神に、創造・破壊の二面性があるように、殺戮の女神カーリーやドゥルガー神など猟奇的な姿でも描かれ、パールヴァティーはシヴァ神からヨガの行法を学んだことも記されています。
さらに、シャクティという生命エネルギー=パールヴァティー様でもありハタヨガを学ぶ上で大切な神様なのです。
※シャクティエネルギーがシヴァエネルギーに会いにいくというものです。またそのことを「クンダリーニ」と言います。

パールヴァティーは、愛するシヴァ神の心を癒すために一心不乱に苦行するエピソードがあり、とてもドラマチックだなと私は思います‥!やがて二人は結ばれてアツアツの愛を育みます。

たくさんの神様たちが出てきますが、ゆっくり楽しみながら神様たちと仲良くなっていきましょう。

知れば知るほど知りたくなる【連載】インドの神様を知ろうを、どうぞお楽しみに!

※『【連載】インドの神様を知ろう(1)~(6)』参考文献
・ムドラ全書 ジョゼフ・ルペイジ、リリアン・ルペイジ共著(ガイアブックス)
・いちばんわかりやすい インド神話 天竺奇譚 著(じっぴコンパクト新書)
・女神たちのインド 立川 武蔵 著(せりか書房)
(訳書)
・インド神話マハーバーラタの神々(ちくま学芸文庫) 上村勝彦
・バガヴァッド・ギーター(岩波文庫) 上村勝彦
・インド神話(岩波少年文庫)編訳 沖田瑞穂
・リグ・ウェーダ賛歌(岩波文庫) 辻直四郎
・マハーバーラタ(第三文明者) C・ラージャ―ゴーパーラーチャリ 
 奈良毅・田中嫺玉 

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【連載】インドの神様を知ろう(2) 愛こそすべて「ハヌマーン神」

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