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日本の気候風土にあった「旧暦」と暮らす

皆様、お元気さまです。東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。ではさっそく、皆さんにお伝えさせていただきます。

小雪(しょうせつ):12月21日頃~1月7日頃
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~冬至一陽生~

「冬至」は二十四節気の22番目で、この日は一年のうちで日照時間が一番短く、この日を境に、翌日から毎日の日照時間が2分間ずつ長くなります。

つまり「冬至」は「陰が一番強く、陽(太陽エネルギー)が一番弱い日」となり、冬至の日を境に太陽光が南回帰線を直射し、これから北回帰線に向かって戻ってきます。

よって、これから「陽」が大きくなるという意味で、「冬至一陽生」(冬至から陽が生す)という言い伝えがあります。

一年の中で、自然界で起こる陰陽の変化は、太陽エネルギーの変化を指します。

■陰陽のプロセスとは

・「陽」とは、太陽エネルギーが段々大きくなっていく
・「陰」とは、太陽エネルギーが段々小さくなっていく

冬至(12月21日頃)の時が太陽エネルギーは一番弱く、そこから、夏至(6月21日頃)にかけて、太陽エネルギーは段々強くなっていきます。
その後また、冬至にかけて、太陽エネルギーは段々弱くなっていきます。

 

これが、陽の変化。

 

一方、夏至から冬至にかけて、太陽エネルギーが段々地球の中に蓄積されて行き、そして冬至から夏至にかけて、地球の中に蓄積されていた太陽エネルギーが段々放出されていきます。

このため、夏至の頃が、地球の中にある太陽エネルギーの一番少ない時期でもあります。

 

これが、陰の変化。

 

すなわち、陰は陽(太陽エネルギー)を地球の中に蓄積(収納)していくプロセスと考えられます。

~冬暖夏涼の意味~

夏至の頃、地面では、30~40度の高温となっているにも関わらず、地下に潜ると、段々寒くなっていきます。逆に冬至の頃、地上では、極寒となっていることに対して、地下に潜ると、段々暖かくなっています。

日本気象協会の資料によると、地下5mでは、夏の方が涼しく、冬の方が暖かいという『夏冬の逆転現象』が起こっていることが分かります。

なぜ、このような現象が起こるかというと、太陽が地表を暖め、地中に熱エネルギーがたくさん蓄積されたからです。

「瑞雪兆豊年」(瑞雪は豊年の兆し)の如く、この時期の大雪は、来年の豊作を意味します。

近年、この地球熱原理は、エコ住宅によく活用されています。

そして、冬至から地球に蓄積された熱エネルギーが徐々に地表に表出されるため、春になると植物が蘇られ、花が咲いたり、芽生えたりします。

つまり、春夏の時期は、地球に蓄積されている熱エネルギーが放出されている季節であり、太陽エネルギーが段々強くなっていく時期でもあります。

~冬至養生の秘訣~

一年の中で一番弱い「陽」のエネルギーがこの先大きくなる自然の摂理は、自然の一部である人体にも、同じ影響を与えます。

冬至の時期は、陽を養うために冬至の日は運動や房事を控え、できるだけ早く寝るように養生すべし、と昔から言われています。

また、カラダを温め、陽を補う冬至の薬膳料理の定番として、当帰生姜羊肉湯などのラム肉料理が有名です。

特に、冷え性など普段カラダを温める機能が低いタイプの人には、冬至の前後4日間、お腹を中心におなかを温めるお灸(冬至灸)をする古来の養生法もあります。(※妊婦禁止)

日本では、昔から冬至の日に柚子湯に入る風習があります。

柚子湯には血行を促進し冷え性を緩和し、カラダを温める効果があるだけでなく、美肌効果やリラックス効果もありますから、これからどんどん寒くなる冬を越すため、是非活用したいものです。

そして、立冬から冬至にかけての時期、気虚体質の人は、食事療法によってカラダにエネルギーを補うベストなタイミングです。

<詳しくは→漢方式9種類体質の自己診断と改善

クコの実、胡桃、山芋、黒ゴマ、ラム肉、牛肉などの食材に、ナツメ、当帰、高麗人参、黄耆(おうぎ)などの漢方薬を加えた薬膳料理はおススメ。

さらに、体質改善の効果を高めるため、足三里、関元、命門、神闕(お臍)、太谿、陰谷、太淵などのツボも、毎日揉みほぐすといいでしょう。

中でも一番手軽で効果的なおススメの方法は深呼吸をすることです。

吸う時に、おなかを膨らませ、吐く時に、おなかをへこます鼻でする腹式呼吸はベスト。

 

長い息=長生きですから・・・

 

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次回は、二十四節気のひとつ、小寒(しょうかん)についてお話いたします。

どうぞお楽しみに。

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