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ヨガレッスンに通っているうちに、「ヨガの教えでは…」と哲学的な考え方を耳にすることはありませんか?ヨガはカラダを動かすだけのものではなく、心の働きを定め、幸せになるための哲学が起源となっています。

この連載では、ヨガの哲学の中でもヨーガスートラの八支則についてひとつずつ解説していきます。

そもそも…ヨーガスートラの八支則とは?

私たちが幸せになるために、外の世界から自分を満たしてくれるものを探し求めるのではなく、自分自身の中にある苦しみの原因を知り、そこから抜ける方法を教えてくれるのがヨーガスートラです。

そして、「苦しみはどこから来るのか?」と自分の内側を覗きにいくためのステップが八支則。このステップを実践していくことによって心の反応パターンに気づく土壌をつくります。

ですが、これを実際に取り組むことはなかなか難しいのです。苦しみの根本を見るということは、今までの自分の生き方や考え方を客観的に見ていくことになります。実は心は現状維持が大好きなので、再び外の世界に私たちの目を向けさせようとします。

ですから、八支則はヨガマットの上の1時間だけ気にすればよいわけではなく、毎日実践していくことが必要になるのです。つまりこの哲学を、自分の生き方として定着させていくのですね。

自分の心の癖が苦悩を生む原因となることを知ること。そして心の反応パターンを知るために、この八支則を実践し、続けていく中で苦のない生き方を体得していくステップが、ヨーガスートラに書かれています。

八支則のステップはどんなもの?

まずは古代インドの言葉サンスクリット語と日本語訳をご紹介します。

1:ヤマ(禁戒)
日常生活において行わない方がよいこと

2:ニヤマ(勧戒)
日常生活において行った方がよいこと

3:アーサナ(坐法)
座って瞑想していくために、カラダを整えること(ヨガのポーズ)

4:プラーナーヤーマ(調気法)
意識的に呼吸を整えることで心を呼吸に沿わせること

5:プラッティヤハーラ(制感)
カラダの感覚をありのまま感じること

6:ダーラナー(集中)
今の感覚に心を添わせること。心が今にとどまることを学んでいる段階。努力のいる集中。

7:ディアーナ(瞑想)
今の感覚に心を添わせること。心の動きに気づいているため、集中が途切れてもまたすぐに戻ることができる。

8:サマーディ(三昧)
今に集中している状態。心が定まっている状態。

ヨーガスートラでは、生活習慣の見直しから始まり、少しずつカラダや心を整えて行くことで、心が定まり、幸せに生きることが可能になると考えます。

今回は八支則のなかでも、ヤマについてもう少し詳しく見ていきましょう。

他人にも自分にも優しくなれる「ヤマ」の教え

もしも暴力的で、嘘つきで、盗みを働き、無駄なエネルギーを浪費しつつ、どれだけ手に入れても満たされない人がいたら、あなたは友達になりたいと思いますか?また、自分がそうでありたいと思いますか?答えは「いいえ」ではないでしょうか。

「ヤマ」の5項目は生きていくなかで、苦痛を引き起こさず、周りの人々、そして自分自身と良好な関係を築いていくために守るべきことが書かれています。

1:アヒンサー(非暴力)
思い、言葉、行いにおいて苦痛を引き起こさないこと。

2:サティア(正直)
あるものをある、ないものはないと正しく見ること。嘘をつかないこと。

3:アステーヤ(不盗)
金品のみならず、人の時間や権利を盗まないこと。

4:ブラフマチャリア(禁欲)
無駄なエネルギーを浪費しないこと。異性関係にルーズにならないこと。

5:アパリグラハ(不貧)
「もっとほしい」「まだ足りない」と貪らないこと。持ちすぎないこと。

いかがでしたか?

日々の暮らしの中で心がけておきたいこれらの教えとともに、自分の心が無意識にどんなパターンで動いているのかを気づく力を養うことで「苦しみをつくらない生き方=幸せに生きる方法」を、ぜひ実践してみてくださいね。

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