ヨガのある生活で、毎日を心地よく。
心もカラダもハートフルになれる手のひらメディア。

仕事中、理不尽な出来事に怒りを爆発させてしまった、家族に対してイライラして怒ってしまう。こんな経験、誰しもあるかもしれません。

怒りのようなネガティブな感情を抱えるのはストレスですし、怒ってしまったあとに後悔することも多いですよね。

ヨガは元々、揺れ動く心を穏やかにするするために生まれたと言われています。ヨガ哲学から怒りを手放し、毎日を明るく過ごすコツをみていきましょう。

ヨガは心を鎮めるためのもの

『ヨーガスートラ』というヨガの重要な経典の中で、「ヨガとは心の動きを鎮めること」と記されています。鎮める必要があるということは、そもそも心は動くということです。

ヨガ哲学の中では「心は動く性質を持っている」と考えています。昨日まで好きだった人が今日は嫌い、さっきまで幸せな気分だったのに、今は落ち込んでいる。

このように、心は動くものなので、感情が日々や瞬間ごとに変化していくのは当然のことで、それを無理に押しとどめようとするのは不自然です。

不自然なことを続けていれば、心に違和感が生まれてしまいます。ただ、昨日の感情は今日のものではなく、ついさっき湧き上がった感情も今のものではありません。

ヨガで言われている「心の動きを鎮めること」とは、心をピタッと静止させるように無感情にすることではなく、変化し続ける感情に振り回されないようにすること。

怒りの感情を無くすことは難しくても、感情は変わり続けるもので、怒りもずっとは続かないと知っているだけでも、感情に自分が巻き込まれるのを防いでくれるかもしれません。

心にも癖がある

では、心はどのように動くのでしょうか?ヨガ哲学では、心の動きには癖や傾向があるといいます。

例えば、ぶどうが目の前にあるとき、まず知覚して「ぶどう」だと認識します。次の瞬間「ぶどうはすごくおいしい」「前に食べたとき、ぶどうはまずかった」というような、自分の中にある経験や情報と結びつけます。

そして「ぶどうが好き」「ぶどうが嫌い」という感情がぶどうにくっつきます。そして意志が働き、「ぶどうを食べよう」「ぶどうを食べずに誰かにあげちゃおう」というような行為になります。

これを繰り返せば繰り返すほど、私たちの中に蓄積され、心の癖が強くなっていきます。

つまり怒りも無差別に現れるわけではなく、自分の傾向があるはずなのです。皆さんも似たような状況、出来事、人に怒りの感情が出てくることはないでしょうか?

自分の怒りの傾向を知れば、できるだけその状況を避けたり、人とは距離を置いたりと、そういう状況にならないよう準備することもできます。

怒りはそのままで大丈夫

心の性質、傾向を知った上で、怒りが現れたときはどう対処していけばいいのでしょうか?

出てきた感情を無理やり押し殺したり、他の感情とすり替えたりしようとするのは、自然なことではありません。怒りが現れたとしても、悪いものと判断せずそのままにしておきましょう。

そのままにしておくというのは、感情的に言葉に出すとか、人や物に当たってよいということではありません。

怒りの感情はそのままにしていても、行為は感情に振り回されず、一息置いて普段通りの行動をします。つまり、感情と行為を切り離すのです。

「それができないから困っている」と思うかもしれません。でも、多くの人が仕事で部下に怒っているときも、大切なお客さんが来たら笑顔であいさつしたりしますよね。

感情は変化していくものなので、時間が経てば怒りも鎮まって、冷静に考えることができるようになります。心の癖を変えていくのは難しいことですが、行為を変えていくことで、そこに繋がっている心の癖やパターンも少しずつ変えていくことができます。

自分にやさしくできていますか?

身体的、精神的に無理をしすぎて、自分を傷つけていませんか?
自分を卑下するような言葉ばかり使っていませんか?
自分に対してネガティブな考えばかり持っていませんか?

同じ出来事でも、仕事で疲れきっているときと、これから恋人とデートをするというような楽しい気分のときでは、感じ方がまるで違うはず。後者であれば、誰かに何か嫌なことをされても怒りは込み上げてこず、ほほ笑んで許すことができそうです。

感情の動きが激しい、怒りの感情が現れやすい人は、もしかしたら自分へのアヒンサーが足りていないのかもしれません。

自分を大切にし、他者を大切にする。そういう努力をする日々を過ごしていけば、一時的に怒りを鎮めるという対処法ではなく、自分自身からも、周りの人からも自然と「怒り」が減っていくことでしょう。

ダウンロードはこちらから

この記事を書いた人